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2世帯同居住宅/「仲良く同居する」は困難な課題

 
 
 

同居生活では「嫁と姑」・「嫁と小姑」の問題が多いようです

2世帯同居住宅で「仲良く同居する住宅」は困難な課題です。古今東西「仲良く同居する」の課題は今後も未解決の課題として存続していくでしょう。同居生活では特に「嫁と姑」・「嫁と小姑」の問題が多いようです。

ここでは複雑な家庭事情でないごく普通の親夫婦・子夫婦が一つ屋根の下で暮らす「2世帯が同居する」についての記事です。 (※以下、「2世帯同居住宅」を「同居住宅」と表現し「2世帯同居生活」を「同居生活」と表現します。)

 

目次

1.同居生活

1.1.同居生活のメリットとデメリット

1.2.高齢者の課題

2.同居住宅

2.1.同居住宅の「設計」

3.同居住宅の「事例」

3.1.親夫婦は静かな環境で睡眠できる

3.2.親夫婦はプライベイトの生活を楽しめる

3.3.子夫婦は親夫婦に気兼ねすることなく外出できる

3.4.子夫婦はフライベイトの生活を楽しめる

3.5.親夫婦の健康の維持

4.住生活

5.当方の提唱

5.1.同居住宅を理解する

5.2.ライフプラン・建築計画・設計

5.3.同居生活

 
 

同居生活

2世帯が一緒に暮らす動機はいろいろでしょう。親夫婦側に立てば孫との一緒に生活・将来への不安‥‥。子夫婦に立てば親が心配・経済的に助かる・親の介護‥‥。どのような動機であっても「仲良く生活をしたい」と望むことは共通しています。

 

●同居のメリットとデメリット

何事にもメリット・デメリットがあるように、親夫婦・子夫婦が一緒に生活することにもメリット・デメリットがあります。「2世帯同居のメリット・デメリット」を下記に整理しましたが、他にインターネットで簡単に多くの事例を探すことができます。

〔同居生活のメリット〕

1.相互扶助
2.経済性
3.家文化の継承

〔同居生活の問題点〕

1.世代間格差
2.生活スタイルの違い
3.プライバシー

各項目について簡単に説明しますと、「1.相互扶助」とは家族は助け合うこと。「経済性」とは家庭経済で協力し合うこと。「家文化の継承」とは年長者の経験・知識・知恵を伝えること。「1.世代間格差」とは税金・サービス・支援などの違い。「2.生活スタイルの違い」とは価値観や暮らし方。「プライバシー」とは干渉されたくないこと。

 

●高齢者の課題

高齢者の課題は社会的な課題です。その課題も不安・疎外感・無気力・知的能力‥‥様々です。いろんな資料・データから、自分たちにとって老後にどのような課題に遭遇するのか前もって知っておけばその準備もできます。

年をとると外観の変化だけでなく、目や耳、動作や刺激への反応など体のさまざまな機能に衰えが現れます。若い人には当たり前のことができなくなったり、時間がかかったり、体の衰えは「自然なこと」と受けとめて、安易に励ましたり、責めたりすることのないようお世話していきたいものです。

 
 

〔老後の不安アンケート〕

順位

65才未満

65歳以上

1

身体の衰え

83 %

身体の衰え

72 %
2

親の世話や介護

64 %

認知症

66 %
3

認知症

63 %

家の周辺環境

53 %
4

孤独や寂しさ

53 %

大きな病気やケガ

53 %
5

やることのない状況

52 %

外見の衰え

38 %
6

家の周辺環境

50 %

親の世話や介護

38 %
7

大きな病気やケガ

49 %

自宅の老朽化

35 %
8

年金の受給額

45 %

配偶者の死

34 %
9

蓄えの少なさ

45 %

転倒や事故

32 %
10

配偶者の死

32 %

家事の煩わしさ

31 %
11

外見の衰え

32 %

地震などの災害

25 %
12

家事の煩わしさ

31 %

自分の死

24 %
13

自宅の老朽化

28 %

やることのない状況

23 %
14

自分の死

27 %

蓄えの少なさ

21 %
15

転倒や事故

20 %

孤独や寂しさ

21 %
16

親の死

20 %

年金の受給額

16 %
17

子供の状況

18 %

子供の状況

15 %
18

お墓

12 %

お墓

15 %
19

地震などの災害

12 %

相続

13 %
20

相続

9 %

親の死

3 %

(http://oikohken.or.jp/seminar/014.pdfより)

 
 

同居住宅

親夫婦・子夫婦が夢を描いてそれぞれの条件・要望を整理して住まいづくりをする。同居住宅の建築は「1.計画、2.設計、3.工事、4.竣工、5.住生活」の流れで進んで行きます。流れの過程で親夫婦・子夫婦の意見が多少違っていてもなんとか住宅は完成します。「住宅」が完成するまでは楽しいいのです。

同居住宅では「2.設計」と「5.住生活」の2つの課題が大きいでしょう。そして、問題が起こるとすれば「5.住生活」が始まってからです。半年・1年は快適な暮らしであっても月日が経つにつれていろんな不満・問題・が出てくることが多いが、それでも家族間の理解があれば解決すことが多いのです。

 

●同居住宅の「設計」

同居住宅の設計となりますと多少厄介です。もともと世代間には価値観も考えも異なりますので整理するのが大変です。それでも何度か打合せをしていきますとまとまっていきます。

同居住宅の設計では、「共有スペース」と「専有スペース」をどのようにするかというお互いの「プライバシー」への配慮が重点課題となります。設計内容は家族によっていろいろです。家族構成・家族の意識は時の流れで変化していきます。設計は将来のことを考えながら設計を進めて行きます。

「共有スペース」と「専有スペース」を考える時、完全分離型とか部分共存型‥‥・など、最初からパターン化して考えない方がいいのではなかろうか?理由は同居住宅はもっと複雑で家族が主体的に考えることで最初に住宅があるのではないからです。 「共有スペース」は玄関・廊下・居間・浴室・洗面室など、「専有スペース」は寝室・収納・トイレなどです。しかし、最初から各スペースを決めようとするとまとまりがつかなくなりますので「ゾーニング計画」から始めていきます。この手法は大枠を計画をする手法です。やり方は用紙に自由に描きながら進めて行きます。その時、ゾーニングを4つに分けて進めて行きます。

1.パブリックゾーン:居間・台所・客室・納戸‥‥。
2.プライベートゾーン:寝室・収納庫・トイレ‥‥。
3.サニタリーゾーン:浴室・洗面室‥‥。
4.ジョイントゾーン:廊下・階段‥‥。

この分け方は家族のよって変わってきます。例えば、台所をそれぞれに分けるプライベートゾーンになるかもしれない。いずれにしても、同居住宅はそれぞれの「専用スペース」の課題は重点課題となります。

 

 
 

同居住宅の「事例」

2世帯住宅を1.2階に分ける場合には”1階を子夫婦が使用するのか親夫婦が使用するのかを決める”。一般的に言えば1階を親夫婦が使用することを考えますが2階に親夫婦が使用することでもいろいろメリットがあります。

✔親夫婦は静かな環境で睡眠できる
✔親夫婦はプライベイトの生活を楽しめる
✔子夫婦は親夫婦に気兼ねすることなく外出できる
✔子夫婦はプライベイトの生活を楽しめる
✔親夫婦の健康を維持

 

●親夫婦は静かな環境で睡眠できる

室内には様々な生活音があります。音は2階の音の方が下に聞こえやすいのです。親夫婦は子夫婦よりも早寝することが多い。1階に親夫婦の寝室を設ければ2階から聞こえてくる生活音が時には騒音となり睡眠の妨げになることがあります。しかし、2階に親夫婦の寝室があれば1階からの生活音は軽減され気にならなくなります。

 

●親夫婦はプライベイトの生活を楽しめる

同居生活で、それぞれの世帯にはそれぞれのプライベートがあります。何も秘密にしておきたいとか他人に知られたくないとかのプライバシーではなく、「静かな時間を邪魔にされたくない」ことも大事なプライベートです。

親夫婦のプライベイトの場所が2階であれば、プライベイトの生活を楽しめることができます。親夫婦が庭木が好きであれば2階にもそのようなスペースを工夫すればいくらでもつくることができます。ベランダに鉢植えの花を置く、あるいは室内に置いて楽しむこともできます。

 
 

●子夫婦は親夫婦に気兼ねすることなく外出できる

外出に関しては親夫婦は少ないが子夫婦は多い。買い物だけでなく近隣の用事・子供の送り迎え・外の掃除や片付け‥‥。親夫婦が近くにいれば外出する時や家に帰ってきた時には気になるものです。

それは子夫婦だけでなく、親夫婦にとてっも子夫婦の外出は気になるものです。干渉するつもりはなくてもそのような雰囲気が自然とできてしまいお互いに気遣いをしてしまう。

ところが、2階に親夫婦・1階に子夫婦が適度に離れていればそれほど気にすることなく、親夫婦に気遣いことなく気軽に外出ができます。

 

●子夫婦はプライベイトの生活を楽しめる

日常の生活で、時には何もしないでのんびりしたい時もあり、横になって休みたい時もあります。もしそんな時、近くに親夫婦がいればそういうわけにはいかない。

子供に話しかける時・子供を叱る時、そばに親夫婦がいればどうしても感情的でなく理性的に子供に話すようになります。これは、親にとってはストレスになり、親子の関係を築いて行くのにも望ましくないように思える。

親子の関係には理性も感情も働いで築かれていきますので、親への子供側からの評価は正しいか間違っているかだけではない。親の良い面・悪い面の様々な側面を受け入れて親子の関係が築かれていくことが望ましいと思うからです。

そのように築かれた親子の関係は例え親側に間違った言動があっても、そのことだけで決定的に親を判断することにはならないものです。これは、親子の関係だけではなく、夫婦にも言えると思います。

 

●親夫婦の健康を維持

年をとれば事前と身体機能が衰えてきます。とくに足腰がいつまでも丈夫で動き回ることができることが健康維持にもなります。歩けなくなると急に身体機能が下がります。

2階に親夫婦が生活しますと階段の上り下りが運動にもなります。手すりや滑らないなどの安全性は大事です。元気な親夫婦を気遣うあまりに、バリアフリー住宅を奨励する方もいますが身体の衰えを促進するようなことは望ましくないのと思う。いつまでも丈夫に動けるような住まいづくりを優先にする。動けなくなったら、親の身体に対応したバリアフリーを考えても遅くはありません。

 
 

住生活

同居住宅の本当の課題は親夫婦・子夫婦が一つ屋根に下で暮らす「住生活」です。「家族だから何とかなる」という安易な意識から「家族だからこそ真剣に話し合う」という真摯な意識を持つことです。

「家族だから」という意識が都合のよく解釈することがありますが、価値観・考え・思いは言葉にすることで正確に伝わります。同居する時には話し合うこと、整理ができなければできるまで話合うことです。そうすれば、親夫婦・子夫婦には大きなトラブルや意見の総意で決定的な対立になることはないでしょう。

「水臭い、こんなことまで」と思わないで、不安なこと・気がかりなこと何でも洗い流すようにどんなことでも話し合うことです。そうすれば話し合いの過程で、自然と「住生活のルール」が出来てきます。

話し合いをする時には「年配者を敬う」のは当たり前のことです。この当たり前の意識がなければ十分な話し合いはできない。言葉の使い方にも注意する。相手側の意見を最初から否定すること、あるいは、相手がそう思う背景を考えることなく即相手の意見を受け入れてしまうことなどは望ましいことではありません。

思いや感情・価値観や考え方には必ず「背景や根拠」があるものです。相手側に立ってその「背景や根拠」を理解し合うことが話し合いです。お互いの違いを認め合うだけでは話し合いとはいえない。「相手を理解する」ことから始めていけば「家族でよかった」と思えるてくるのです。

話し合いの最初の話題として事例を挙げてみました。

✔同居することに何を求めているのか
✔同居生活のメリットデメリット
✔同居生活するに、不安なこと・気になること
✔どうしても拘ること

話し合いの締めくくりは最後は上手に整理するです。出来れば5つ以内に整理することです。例えば「子供の教育に関しては道徳的なこと以外は、子夫婦がする」「食事に関しては、健康のために薄味を基本にする」「気遣いはしても、お互いの日常生活には別々で干渉はしない」など、基本的な生活ルールを整理します。

 
 

当方の提唱

同居住宅は「家族愛が style="text-decoration:none;"育つ住宅」が理想です。「家族愛」は住宅がつくるのではなく家族が築いていくものです。どうすれば「家族愛が育つ住宅」をつくることができるのしょうか?「住まいづくりは家族愛を再考する良い機会です。

当方はいくつかの方法を提案しますが家族愛を築いていくことはできません。家族愛を築いていけるのは同居する家族だけができることです。

 

●「同居住宅」を理解する

同居住宅の建築は「1.計画、2.設計、3.工事、4.竣工、5.住生活」の流れで進んで行きます。当方は「計画」を始める前に「住学教室」で「判断と選択の基本」を学びます。

同居住宅に関してもどのような住宅が「望ましい同居住宅」の理解から始めていきます。これを知らないと「判断と選択の基本」がわからないわけですから、計画・設計の良し悪しが判断できなくなります。結果的に親夫婦・子夫婦でそれぞれが勝手に主張することにもなります。

 

●ライフプラン・建築計画・設計

「計画」とは設計する前に条件や要望を整理することです。ところが、設計担当者だけでなく建築主側も「計画」に多くの時間をかけないでプランニングに進もうとする傾向があります。「プランニング」をすることで打合せがゲームのように進んでいく楽しさがあるからでしょう。

「建築計画」は条件・要望を整理することです。しかし「建築計画」の作業から始めますと、家族として何が大事なのかを話し合うことより、快適さ・便利さ・効率性‥‥。を求めがちになります。極端に言えばそれぞれの身勝手な条件・要望になってしまうことがあります。

一般に「建築計画書」には「ライフプラン」が含まれます。しかし当方では「建築計画書」と「ライフプラン」を分けています。「家族として何が大事なのかを話しあえる」今後の家族生活のライフプランです。従って「建築計画」「設計」の基本方針にもなります。

住学教室で当方の「ライフプラン」ご説明します。内容をご覧になればわかるのですが、建築予定のない方にも役に立ちます。興味がありましたなら「ライフプラン」でこれからの生活を描くことができますのでお勧めします。

 

●同居生活

人には感情もありますが理性もあります。感情は思いやりの言葉や献身的な行動で変わります。経験も知識も知恵もあります。変えることができないこともありますが自分は変えることができます‥‥。それでも同居生活で仲良く暮らすには他人への「愛」と「情」かもしれない。

当方では「住宅レポート/同居生活・同居住宅」「住宅レポート/間取り」などの小冊子があります。同居住宅を始めようとする方、同居生活を始めようとする方には参考になります。

 
 

「住宅レポート/同居生活・同居住宅」の内容

〔内容〕

体験談

・同居住宅にして良かった

・同居住宅にして失敗した

・同居住宅を建てる際に考えておくべきことは

・同居生活で互いに上手くやっていくコツ

調査・統計

・同居する理由

・同居の問題
・親の介護

 
 
 

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