なぜ「勉強会」から始めるのか?理由は「住まい」が他の商品と違うからです。
多くの商品購入する前に確かめることができますが、住まいは完成する前に購入の約束をします。設計図・模型・カタログで住まいを説明されても、生活してみなければ「住まいの良し悪し」はわからない。
特に大きな違いは、住宅づくり(商品づくり)に建築主側(消費者)が最初から参加していくことです。住まいづくりは「1.建築主側が条件・要望を出し、2.工務店側が提案する、3.建築主が決定する」の流れを繰り返しながら業務が進んでいきます。「建築主が決定する」ことは責任は建築主側にあることになってしまうのです。
例えば、「1.建築主側が条件と要望を工務店へ伝える、2.工務店は条件と要望に対応した間取りを提案し打合せをする、更に新たな間取りを提案する、3.建築主が最終案を決定する」このような流れになります。そうすれば、出来上がる住宅の間取りを決めたのは建築主側になります。
ここで問題なのは、建築主側が「良い間取り・悪い間取り」のことを知らないままで決定してしまうことです。熟考しないで決定するあるいは判断ができないで決定する。時には決定することに自信がないと家相などに頼ってしまうことがあるのです。
もう一つ事例を挙げます。「1.建築主側が建築後の保証を伝える、2.工務店側は瑕疵担保責任法を提案する、3.建築主側がそれを承認する」。しかし、工務店側は建築後の保証内容の実行条件まで説明しなかった。これでは本当に実行力があるのかわからない。建築主側へその法律が確実に実行されるまでを確かめる方法を知らなければ倒産しても実行されないことになる。あるいは工務店が法的な手続きによらないで廃業した場合には対象にならない。
上記の2つの例では建築主が条件・要望を伝えても「判断と選択」を正しくできなければ望む結果を得るとは限らないのです。しかし「住学教室」に参加すれば、「賢明な、条件・要望」がわかりますし、また正しく「判断と選択する」こともできます。
建築主がどのような住まいを望もうと・どこの住宅事業者を選ぼうと、「『判断と選択の基本』を学ぶ」ことから始めれば「失敗・後悔しない住まい」を実現できるようになります。
現実は「判断と選択の基本」を学ぶことから始める工務店はほとんどいない。だから建築業界は「プロは騙せないが、素人はいくらでも騙せる」という慣習が続いていくのでしょう。
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