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新築住宅/「動機」と「目的」が重要

 
 
 
 

「住まいづくりの動機・目的」を明確にすれば大きな失敗を避けられる

注文住宅は商品住宅や作品住宅に比べ条件や要望に対応しながら“自由につくれる”という大きな長所があります。一方、その「自由につくれる」が判断や選択を正しくできなくなり、失敗・後悔になってしまうことがあります。

しかし「住まいづくりをする動機・目的を明確」にすれば大きな失敗を避けることができます。理由は、計画・設計・施工で迷った時“動機・目的”を基準にして比較・判断することができるからです。

 

目次

1.住まいづくりの「動機」と「目的」

2.新築のポイント

2.1.動機と目的

2.2.資金計画

2.3.住宅価格

2.4.設計

2.5.施工

2.6.保証

3.当方の提唱

3.1.「住学教室」に参加することから始める

 
 

住まいづくりの「動機」と「目的」

行動には「動機」と「目的」があります。例えば、病気になれば病院に行きます。これは「病気」が動機で「病気を治す」ことが目的になります。

肥満になったのでダイエットを始める。この場合は「肥満」が動機になりますが目的は多少複雑です。”ダイエット(減量)”は目的ではなく、減量することで「健康」になるあるいは「美しくなる」・「審査に合格する」‥‥。つまり「健康」・「美しくなる」・「審査に合格する」‥‥。が目的となります。

住まいづくりの場合はどうでしょうか?住まいづくりする動機は「家が古くなった」・「親と同居するので」・「地震への不安」・「立ち退きすることになった」‥‥。など明確になっていることが多いのですが「目的」を整理して住まいづくりをする方は少ない。背景にはその重要性を認識していないか整理することが苦手なことがあるのでしょう。

 
 

住まいづくりのポイント

●動機と目的

住まいづくりに関する「動機と目的」は少し分かりにくい。”建物が古くなったので建替える”という場合、「建物が古い」が動機になりますが、少し掘り下げると他の動機も見えてきます。

”建物が古いことで不都合は何なのか?”を考えますと、家事労働が大変・暖冷房などの生活環境が悪い・社会的な評価が下がる‥‥。他の動機が様々見えてきます。同時に住まいづくりをする「目的」も様々見えてきます。更に「望む住宅」も見えてきます。

その結果、住まいづくりの「動機」や「目的」あるいは「望む住宅」は様々あることがわかってきます。住まいづくりを「望む住宅」から始める方が多いのですが、「動機」・「目的」を整理すれば「望む住宅」は自然と整理されます。

具体的に話します。動機が「建物が古くなって、家事労働が大変になってきた」あるいは「建物が古くなって、気持ちが落ち込んでしまう」としますと、「家事労働が大変・気持ちが落ち込む」→「主婦の健康が心配」となります。これを整理しますと「動機は主婦の健康が心配」・「目的は主婦が健康でいられる」ことになります。

それで「望む住宅は主婦の健康が維持されること」となります。 従って住まいづくりをする目的が「主婦の健康が維持されること」であるなら、「どんなにデザイン性の高い住宅」・「どんなに最新設備機器の住宅」・「どんなに耐震性の高い住宅」であっても、「主婦の健康に役に立っていなければ」良い住宅とは言えないのです。

 

●資金計画

目先のことだけでなく、長い目で資金計画をすることも大切。新築やリフォームにかかわらず、建設資金がオーバーすることがほとんどです。しかし、不思議なことに、住宅建設にお金をかけすぎて後悔している方は少ないのです。

建築する前は誰もが安くつくりたいと考え、建築を終えた方はもう少し資金をかけても良かったと思っている。 そんなことから、住宅にはある程度のお金をかけた方が良いと思います。今は少し贅沢でも、10年後はそれなりに良かったと思えることもあります。要は資金をどのように有効に使うかです。

 

●住宅価格

住宅価格は最初に3タイプにわけて考えていくと住まいづくりが進めやすい。住まいづくりを計画する時「エコノミー住宅」・「標準住宅」・「高級住宅」どのグレードを望んでいるかを最初に意識していますと住まいづくりが進めやすくなります。

お金をかけたからといって良い住宅ができるわけではありません。むしろ、お金にゆとりがない方のほうが良い住宅ができる傾向にあります。きっと、少ない予算をどう生かすかを家族が知恵を出し合うことで良い住宅ができるのでしょう。

住宅の価格は仕様(建築部材や設備機器など)によって様々ですが、商品原価だけでなく市場での需要と供給の関係で決まることが多いのです。現在、住宅業界はどちらかといえば買い手市場になっています。それは建築主にとって有利なことです。

 

●設計

目的に合った設計内容であることが重要です。設計は建築主の要望を具現化したものです。住宅は生活者が生活をするのであって設計者が生活するのではありませんから、どんな生活を望んでいるのかを整理していく作業は建築主が主役になって考えていくことになります。ところが、どんな住宅・どんな生活を望んでいるのかを整理するのは結構大変です。

住宅の設計は、どんなにデザインが優れていても、どんなに便利な工夫が盛り込まれていても、建築主が住まいづくりに求めたもの、例えば健康とか、家族の関係とか、安らぎとか、個別的な目的が達成されてなければ決して良い住宅とは言えないはずです。

インターネットで、「良い住宅とは、良い設計とは」という問いかけに多くの方がいろんな回答をしています。多くの回答を読みますと、どうも「悪くない住宅」の回答書であって、「良い住宅」の回答書にはなっていないような気がしました。

 

●施工

きちんとした施工は第三者の管理ではなく企業側の住まいづくりへの姿勢によります。きちんとした工事は第三者の管理によって出来不出来が生まれるのではなく、施工業者の住まいづくりへの姿勢によることが大きいと思います。

施工業者が手抜きしようと思えば、第三者がどんなに管理しても手抜き工事は行われますし、住まいづくりの姿勢が正しければ、誰が管理しようともきちんとした工事が行われます。現実に、設計士の多くは手抜き工事をしない施工業者だけを監理をする、いわば、最初から監理をする必要のない施工業者を選んでいることが多いのです。

 

●保証

保証内容には、工事前の保証、工事中の保証、完成引渡後の保証があります。建築はサービス業というより物品販売ですから、本来なら、建物と交換に金銭の授受が行われるのが理に叶っています。物(=建物)を受け取らないで金銭の授受が行われるなら、その保証いわゆる工事前の保証を要求する建築主はいないのも不思議な業界です。

工事が終わった後の保証について記してみます。建物は年月が経つにつれ劣化が始まります。自然劣化でない状況は有料であり、自然劣化への対応は無料に区別されるのが本来の姿だと思います。

また、一般に、保証内容は大手企業ほど詳細に書かれています。読むと、企業側が保証しないための逃げ道を書いてあるような文面内容に思えてきます。インターネットで住宅業界で訴訟中の事件が多く見ることができます。インターネットの検索画面で、「住宅メーカー、工務店名、○○ソーラー」と「訴訟」などで簡単に検索ができます。

現在、建築トラブルや手抜き工事を避けるための法律があります。それは、「住宅の品質確保の促進等に関する法律」です。インターネットなどで内容を確かめることができます。そして、工事契約をする時は、この法律を契約条件にすることをお勧めします。

 
 
 

当方の提唱

「動機」は結構明確になっていることが多いのですが、「目的」を整理することは結構大変です。

「住学教室」では、「住まいづくりの目的」の整理の仕方を学ぶことができます。この方法がわかれば、家族が一緒になって「住まいづくりの目的」をつくることができます。

 

●「住学教室」に参加することから始める

当方の「住学教室」に一回参加することで、効率的に住まいづくりを進めて行くことができます。例えば、動機はそれほど多くはありませんが「目的」を整理することは大変です。「目的」を体系的に整理する方法があるのです。「住学教室」で「目的」については5分〜10分程の時間で学ぶことができます。

新築住宅・リフォームのどちらの住まいづくりでも「住学教室」で学ぶことから始めています。その理由はワクワクする夢づくりも失敗・後悔しない住まいづくりへの不安も「住学教室」に一回参加することで解決するからです。

自転車に乗れない人に自転車の乗り方を教えることができますが自転車乗りは教えることができません。自動車教習場は運転の仕方は教えることができますが自動車の運転を教えることはできないのです。

「住学教室」ではいろいろ学ぶことができますが住まいづくりするのは建築主です。住学教室で「判断と選択の基本」を学んで住まいづくりを実行するのは建築主です。

 
 

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