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住宅建築/住宅
 
 

注文住宅の魅力は「自由設計」

 
 
 

注文住宅の短所を理解し長所を活かす

一般に、レディーメイド(既成品)よりオーダーメイド(注文品)の方が高品質・高級感・オリジナル‥‥。等いろいろ特長があるので商品価値が高いと思われています。

しかし、住まいづくりでは注文住宅(オーダーメイド)は商品住宅(レディーメイド)より商品価値が高いとは必ずしも言えない。どうしてなのか?それは「注文住宅の短所を理解し長所を活かす」ことができないことに起因があるようです。思考してみます。

 (※ここでの注文住宅とは「自由設計の木造住宅」のこと、商品住宅とは「住宅メーカーの住宅」のことです。)

 

目次

1.注文住宅の長所と短所

2.注文住宅の長所

2.1.条件や要望に対応して、住まいづくりができる

2.2.比較しながら、住まいづくりを進めていける

2.3.他にない、オリジナルの住宅

2.4.工事業者が多くいるので安心

3.注文住宅の短所

3.1.住宅の良し悪しは、設計力・施工力に左右される

3.2.住宅の使い勝手や住み心地は、生活してみないとわからない

3.3.建築費用は、完成するまでに分からない

3.4.住まいづくりは面倒でわかりにくい

4.当方の提唱

4.1.価値の高い住宅をつくる

 
 

注文住宅の長所と短所

 
 

商品住宅

住宅メーカー

住宅商品としては、品質は優れている

×

企画住宅のため、建築主の条件や要望にピッタリとはいかない

注文住宅

工務店

注文住宅の良さで、条件や要望に対応する住宅ができる

×

お金をかけた割には、デザイン面で高級感がない

作品住宅

建築家

設計者の能力を住まいづくりに反映することができる

×

建築家の個性が強く、生活者にとっては他人の家の印象

(※注意)「注文住宅」を下記のように定めました。
1.建築主側が主役
2.自由設計である
3.他にないオリジナル性がある

 

この比較表では注文住宅の長所と短所を簡潔に比較しましたが、これ以外の特長と短所を整理しますと下記のようになります。

〔長所〕
1.条件や要望に対応して、住まいづくりができる
2.比較しながら、住まいづくりを進めていける
3.他にない、オリジナルの住宅
4.工事業者が多くいるので安心

〔短所〕
1.住宅の良し悪しは、工務店の設計力・施工力に左右される
2.住宅の使い勝手や住み心地は、生活してみないとわからない
3.建築費用は、完成するまでに分からない
4.住まいづくりは面倒でわかりにくい

 
 

注文住宅の長所

●条件や要望に対応して、住まいづくりができる

条件には「敷地」や「資金」に関すること、要望には「住宅」や「建築」に関することがあります。注文住宅はこの条件と要望に対応して住まいづくりをすることができます。

✔「敷地」に関する条件

登記関係・実敷地面積・法的規制・敷地環境‥‥。など様々な項目があります。その内容は「敷地調査報告書」として整理されます。「敷地調査報告書」は現地調査や役所への調査で作成します。

実務作業は建築主側の敷地測量図・現在の建物の確認申請書など参照しながら、「敷地調査報告書」に記入します。法律的な制限は役所に聞けは分かりますのでそのことも記入していきます。

(※「敷地調査報告書」は工務店側が用意する書式で、呼び名はいろいろですが項目内容はそれほど変わりません)

✔「資金」に関する

建築主側の建築費用の予算・借り入れ・返済・融資と支払い‥‥。など自己資金と金融機関の住宅ローンが主になります。 金融機関からの融資は建築の進捗の応じて実行されますが、その時期は手続きのが関係してきますので工務店側・金融機関と事前に打合せをします。特に、土地を購入した後に建築する場合には工事の流れと融資の流れを関連付けて確認します。

建築主側の建築費用の予算・借り入れ・返済・融資と支払い‥‥。など自己資金と金融機関の住宅ローンが主になります。 建築主側の建築費用の予算・借り入れ・返済・融資と支払い‥‥。など自己資金と金融機関の住宅ローンが主になります。

✔「住宅」に関する要望

いわゆる建築主側が「どんな住宅を望んでいるか」です。注文住宅は自由設計が基本なので、建築主側の望む住宅を建築することができます。

建築の技術に関することは大概の工務店が共通にできます。理由は建築技術に関することは行政側の指導や教材によって設計・施工に関しては標準化されているからです。

✔「建築」への要望

建築費用を下げる等の建築コスト・年内に工事を終える等の工期・盛り土をして敷地を高くする等の別途工事・比較しながら進めていく等の建築の進め方‥‥。など建築に関する要望です。

 

●比較しながら、住まいづくりを進めていける

同業者である工務店の注文住宅であれば、建築主側にとっては設計・見積り・施工条件を比較しやすい。比較しながら住まいづくりを進めて行くのは建築主側に多くのメリットがあります。

建築主側に「比較」する能力があれば望ましいのですが、比較するだけでも、工務店側に緊張を促すこともできるし企業努力を高めることができるでしょう。

 

●他にない、オリジナルの住宅

注文住宅の魅力の一つに「オリジナル」があります。「積水ハウス」のような都会的な住宅・「住友林業」の高級住宅ような住宅を求める方、あるいは「工務店」のオリジナル住宅を求める方いろいろです。

オリジナルをどう定義するかによりますが自由度の高い住宅となるでしょう。人には「みんなと同じように」・「みんなとは違うこと」の2つの思い・考えがあるようです。

住宅メーカーの住宅は建築主側に対応して設計・施工をしても、 建築した住宅を見れば「積水ハウス」で建築したのか「住友林業」で建築したのかは分かります。こちら側は「みんなと同じように」が「積水ハウスで建築をした、住友林業で建築をした」という所属のイメージ

注文住宅の魅力の一つに「オリジナル」があります。「積水ハウス」のような都会的な住宅・「住友林業」の高級住宅ような住宅を求める方、あるいは「工務店」のオリジナル住宅を求める方いろいろです。

オリジナルをどう定義するかによりますが自由度の高い住宅となるでしょう。人には「みんなと同じように」・「みんなとは違うこと」の2つの思い・考えがあるようです。

住宅メーカーの住宅は建築主側に対応して設計・施工をしても、 建築した住宅を見れば「積水ハウス」で建築したのか「住友林業」で建築したのかは分かります。こちら側は「みんなと同じように」が「積水ハウスで建築をした、住友林業で建築をした」という所属のイメージ

しかし、工務店で建築する住宅は工務店より建築主の印象が強く出てくるわけです。そうすれば「みんなと違う」という個人的なイメージになります。 工務店に依頼する注文住宅は「オリジナル」を主張するまでもなく自然とそうなるわけです。

 

●工事業者が多くいるので安心

工務店の注文住宅には歴史的な安心感があります。又日本には多く工務店があります。これは住宅工事が終えた後の安心にもなります。将来、リフォームや改修工事を考えた時相談をする、あるいは建築を依頼する工事業者がたくさんいることは安心にもなります。

 
 

注文住宅の短所

●住宅の良し悪しは、設計力・施工力に左右される

良い住宅ができるはどうかは本人の努力だけでは足りない。いくら本人が努力しても住宅の良し悪しは 工務店側の「営業力」・「設計力」・「施工力」に左右されてしまいます。

今は、ほとんどの工務店には「施工力」は備わっています。無理な価格でなければしっかりした工事ができます。ところが、「営業力」と「設計力」が弱いという工務店側の実情があります。

工務店側は実情(「営業力」と「設計力」の弱さ)には情報を上手に活用することで対応できます。設計業務に関して言えば、デザイン力が弱ければインターネットで参考になる外観デザイン・内観デザインはいくらでも探すことができます。間取りにしても同じです。

建築主側は工務店側の営業力・設計力を高めてもらうために「他社と比較をする」ことです。他社のカタログやパンフレットを提示する・他社の設計を提示する・他社の営業資料を提示する‥‥。そうすることで、工務店側の企業努力を促すのです。

一般的なことですが、日本人は新たなことを創造することは不得意ですが、”真似をする・改良をする”は得意です。この特質を上手に活用することで、工務店側の営業力・設計力を高めることができます。

 

●住宅の使い勝手や住み心地は、生活してみないとわからない

これは注文住宅に限らずどのような住宅にも共通して言えることです。そうかといって、生活をして不便が多いと言って簡単にやり直しがでいないのが住まいづくりです。

住まいづくり後には生活環境が変わりますので生活スタイルも変わります。住まいづくりをするためにいろいろ打ち合わせをしてきたのですから建築前に不便と思えたことの多くは解消されるでしょう。しかし、新たな不便さ・気になることが出てきます。

大きなことを決定する時はよく考えます。例えば、外観デザイン・吹き抜けの欠点・収納計画‥‥。等については時間をかけて検討しますが、生活に直接関係することは建築前には気づかないないものです。

例えば、2階の音が気になる・窓が多く家具が置けない・収納が使いづらい・階段の傾斜が急である・住宅に持っている家具が合わない・新築なのに床鳴りする・開きドアでなく引き戸にすれば良かった・コンセントが家具の後ろに‥‥。

そんな気づかないことを確認できるような「確認書」を手元に用意しておけば、建築する前に検討ができます。

 

●建築費用は、完成するまでに分からない

住まいづくりに要する費用は完成するまで分からないものです。特に、注文住宅は商品住宅とは違い建築費用は変動し変動し増えていくのが普通です。

商品住宅であれば仕様(建築部材・設備機器‥‥等)は契約する前に確認しますが、注文住宅の場合には詳細な仕様の打合せは契約後にする工務店が多い。そのために、打合せの過程で建築費がかさんでいくのが普通です。

例えば、出窓の追加・補強工事の追加・給湯機の容量変更・外装材の品番の変更・内装材の見地部材の変更・キッチン設備の変更‥‥。と追加や変更が出てきます。

インターネットで時たま「ローコスト住宅」ができるというホームページを見かけますが、はたしてその価格で住まいづくりができるとは思えない。建築した建築主の紹介記事を読んでも価格のことは一切触れていない。「ローコスト住宅」を特長とするなら表示通りの価格で住まいづくりをした方を紹介してもいいのではと思ってしまう。

 

●住まいづくりは面倒でわかりにくい

注文住宅は確かに面倒である。 カタログから選ぶ商品住宅や要望を伝えて任せてしまう作品住宅に比べますと、注文住宅は面倒です。

面倒だけなら苦痛ですが、楽しさに変えていけばいいのです。「苦痛と考える?」か「楽しいと考える?」かでだいぶ違ってきます。打合せをしても、苦痛と考えれば一時も早く終わらしたいと思い、楽しいと思えば時間の経過を忘れてしまいます。

面倒さや苦痛になってしまうのは、先が見えない・進め方が分からない・整理ができない‥‥。が多いのです。そうであるなら、最初に住まいづくりの「プログラム」を理解すれば全体像が分かりますので、面倒さや苦痛がなくなります。

建築業務の流れを大きく分けますと「1.設計、2.見積り、3.施工条件、4.請負契約、5.工事、6.竣工」があります。この流れは新築・リフォームどちらにも共通します。

この流れで、建築主側と工務店側のそれぞれの役割業務を見える「ツールや実務書」で理解すれば、先が見えますので面倒にならないでしょう。ところが、「ツールや実務書」がないと、どうやって思考し選択・決定するのに相当の時間がかかってします。 「プログラム」・「ツール」・「実務書」があれば「楽しく住まいづくり」をすることができるでしょう。

 
 
 

当方の提唱

●「価値の高い住宅」を建築する

人生の大半は住宅で過ごします。住宅は多くのお金をかけて建築します。そうであるなら本当の価値ある住宅をつくってみませんか?多くの住宅機能を検討するだけではなく、自分たちの家族にとって本当に価値ある住宅をつくるのです。

望む住宅は各人各様です。、和風住宅を好む人もいれば都会型住宅を望む人もいます。家族の強い絆が育つ住宅を求める人もいれば自立心・独立心が育つ住宅を望む人もいます。どんな住宅を求めるかは、建築主が決めることなのです。

住宅の価値には「1.所有価値、2.資産価値、3.利用価値」があります。所有価値は所有することで社会的な評価が高くなるあるいは所有することで安心する。資産価値は売ればどれくらいになるかなど金額で評価されます。一方の利用価値は生活する側面から評価します。利用価値の高い住宅は便利性・快適性・デザイン性だけではなく、家族が「望む家族関係や家庭生活」に対応している住宅です。

住まいづくりは「これからの、家族関係や家庭生活」を家族みんなで考える良い機会です。住学教室では「価値の高い住宅」を建築するための「判断と選択の基本」を学ぶことができます。

 
 
 

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