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子供部屋/子供部屋の理解から始める

 
 
 

「この設計で、子供部屋はどうですか?」と意見を求められることがあります

「この設計で、子供部屋はどうですか?」と意見を求められることがあります。そんな時、「どんな子供に育ってほしいのですか?」とお訊ねします。そうしますと返ってくる言葉は

健康に育ってほしい
勉強のできる子に
がまん強い子に
素直な子に ‥‥‥

子供への愛情ある言葉が返ってきます。

しかし、その設計には子供への愛情が反映されていないことがほとんどです。

インターネットで“子供と住宅”で検索をしますと、多くの関連ページを見ることができます。多くの記事は「子供と住宅」を考えるに参考になるものばかりです。今では、情報を簡単に集めることができるようになりました。

時代がどのようであれどこの国であれ、子供に対する親の思いには共通したものがあります。それは、親は子供の将来を絶えず考え、心配し、悩んでいることです。

 

目次

1.子供部屋

1.1.「子供部屋に対する考え」のあいまいさ

1.2.「子供部屋を与える時期」の悪さ

1.3.「居間の機能」が十分ではない

2.当方の提唱

2.1.子供は成長し大人も成長する

2.2.子供部屋の設計

 
 

子供部屋

子供部屋に対する考えはいろいろあるかと思いますが、子供部屋が子供への影響をことさら強く主張するのはどうかと思います。子供に与える影響は「住宅環境より、親子の関係がより重要である」と思うからです。

どのような子供部屋をつくったとしても子供は健全に成長するとは限らないし、子供部屋として多少窮屈な場所であっても自分で工夫して勉強できる自分の世界をつくり成長していく子供はいくらでもいます。

住まいづくりをする時どんな子供部屋をしようかと考えます。子供が非行に走らないで社会に順応していけるように成長していくには親子の関係は重要です。子供部屋を考えることは親子の関係を考えることかもしれない。非行に走ってしまうような子供部屋があるとすれば下記のような問題があるか

1.「子供部屋に対する考え」のあいまいさ
2.「子供部屋を与える時期」の悪さ
3.「居間は居間としての機能」が十分ではない

と思います。

 

●「子供部屋に対する考え」のあいまいさ

子供部屋のイメージは、インターネットや住宅雑誌、あるいはモデル住宅で見ることができます。共通していることは、どの子供部屋も楽しさや快適さであふれています。

子供部屋は本当にそれでいいのでしょうか?お金をかけても良い子供部屋ができるわけではありません。デザイン 性の高い子供部屋が子供にとってふさわしい環境とは限りません。快適な子供部屋であっても子供が健全に成長するとは言えません。

子供部屋に対する考えはいろいろあるでしょうが、ジャングルジムのような遊ぶ場所でもなく、友達と一緒に騒ぐ場所でもないはずです。遊んだり騒ぐところは外や居間で、子供室は勉強や睡眠するに適した環境 であること自分を見つめ自分と対話する。静かに思考する環境であることが 基本機能です。

子供はには一人ひとりに性格・個性あり、関心・興味も異なります。また日々成長しています。それでも、子供部屋は親が思考することが基本です。子供には経験がないが親には先を見通すことができます。子供のことを一番よく知っているのは親であり心配しているのも親です。

テレビで親子の間の悲惨な事件が放映されますがそれは今に始まったことではありません。以前、金属バットによる親子の殺人がありその時から子供が育つ住宅として様々なことがありました。

そんな時、子供部屋に対する様々な意見がありました。子供部屋はいらない・子供部屋にカギをつけない・子供部屋へは玄関から直接子供室へ入るのではなく、居間を通って子供室に入る‥‥。盛んに建築 家に提案された。しかし、親子の関係を理解していない「子供部屋」という見えることに拘 り過ぎているように思えた。

住まいづくりで「子供部屋」を思考する時は、「親子の関係」と「子供部屋の役割機能」をこの機会に再度考えてみる必要があるのではないかと思います。

建築主側が意識しておくことは「独善的な教育論」を話す設計士に設計を依頼する時です。設計担当者は教育研究者でもなく学校の先生でもないのです。

健全に育つような子供部屋の設計は、子供部屋の考え方が独りよがりでない客観的で提案力のある 工務店の設計担当者に出会えること。建築主と工務店側が「子供と住宅」「子供と環境」についての共通の認識で住まいづくりをすることが望ましい。

 

●「子供部屋を与える時期」の悪さ

子供部屋を何時与えるか?これに関しても様々な考えや意見がありますが、一般的には「小学高学年 」頃がふさわしいのではないかと思います。理由は、11歳前後の年齢になりますと自分の部屋を欲しがります。また、この時期は一人になって考える・一人になって自分と対話することができるようになるので子供の成長過程の節目にもなっているからです。

こんな意見もあります。「子供部屋は小さい時は兄弟でオープンにして大きくなってから区切る」という意見もありますが、これは 「子供が小さい頃はオープンにし大きくなったらから区切って個室をつくる 」という考えかもしれないが現実的ではないように思える。 理由は、子供の成長は早くオープンな子供部屋にしても、直ぐにプライベートな個室を欲しがります。そんな時、家具で区切ってもプライベートには不十分です。しかしそうかといって区切るには多くの工事費用がかかってしまうからです。

私見になりますが、与える時期は遅すぎることは問題がありますが早いことには構わない。早く与えると子供は個室に閉じこもってしまうという主張 はそれほど心配をしなくてもいいのではなかろうか。子供は小さい時には親の傍からはなれないものです。個室に閉じこもることは ないし、子供が部屋に閉じこもるようになった時には、成長して自立し始めたことですから悪いことではない。

それでも「ゲームに夢中になる」という懸念はあるでしょうが、親子の会話・親子の信頼ができていればさほど心配することはない。ましてインターネット環境は現代では必要です。 それよりも、子供が自立しようとした時に子供部屋を与えない方が多くの問題・課題が出てきます。

 

●「居間の機能」が十分ではない

親子の関係を築いていくには家族が気軽に集まり家族が話し合えるのは居間ということになるでしょうから、「居間」 には親子関係を築いていくという「役割機能」が働いていることが望ましいわけです。

「居間の機能」にはいろいろあります。テレビを見る・くつろぐ・食事をする‥‥。特に「家族が集まる」という機能です。子供は「家族が集まる」この簡単なことで家族関係を強く意識できるのです。大人は家族が集まらなくでも本能的に子供を愛することができます。

しかし、子供側にすれば家族の一員であること家族から愛されていることを絶えず確認したいのです。親やに関心を持ってほしいのです。そんなことを確認できるのが居間です。何も家族が一緒に同じテレビ 番組を観て同じ共感をすることではなく 「子供から意識されている。大切にされている。愛されている」ということを確認できることです。

健全に育つ子供の設計は、子供部屋の考え方が独りよがりでない客観的で提案力のある専門家に出会えること。建築主と工務店が、「子供と住まい」「子供と環境」についての共通の認識で、住まいづくりをすることが望ましい。

 
 

当方の提唱

●子供は成長し、大人も成長する

子供の成長は早いものです。時には親よりも大人になっていて「大人になっていないのは、親の方ではないのか?」と思う時があります。子供は親から多くのことを学びますが、親も子供から多くのことを学んでいるはずです。子供は親から人としての生き方を教えてもらっていますが、親の方も人としての生き方を子供から教えてもらっているはずです。住宅は親子が一緒に生活し共に学び合える場所 ともとらえることができます。

住まいづくりで「子供部屋 」を考える時には、家族関係、特に親子の関係を考えます。何より親が子供に向き合う姿勢を問い直してみるのです。

 

●子供部屋の設計

子供部屋の設計は独立的に「子供部屋」を考えるのではなく住宅全体を考えていくこと です。玄関・洗面・居間・食堂・客室・収納庫‥‥。みんな子供部屋と関連しています。「台所」にしても子供の存在があるのです。大げさかもしれないが子供が喜ぶ食べ物が冷蔵庫にあるだけでも子供は愛されていることを認識するのです。つまり、子供部屋だけが独立して特別な場所で 子供が成長していくのではないのです。

子供部屋を設計するのは工務店側です。建築主側は工務店側からの提案・アドバイスを正しく「判断と選択」することです。「住学教室」では子供部屋の役割・設計のポイントを学ぶことができますので、工務店が提案した子供部屋の設計内容を判断出 できるようになります。

 
 

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